


The Cigavettesの1年ぶりの2ndアルバム。アルバムのタイトルにもなっている"We Rolled Again"という曲が気に入ってiTunes Storeで購入した。休刊した雑誌snoozerでよく取りあげられていたけど、聴いたのは今回がはじめて。
オアシスやラーズの影響を受けているとレビューで書いていた人もいたけど、自分はビートルズ初期のサウンドに近いと思った。でも「We rolled again and again and blew up the end(僕たちは転がり続けて最後にはダメになってしまうだろう)」という歌詞が象徴するような、明るくポップなサウンドの中にある仄かな暗さがすごくいいと思う。
6曲目の"My Old Car"を聴いた時はビートルズの"Please Mister Postman"になんとなく似てる。4曲目の"(All I've Got To Do Is) Begging You"の「you are a girl like a bomb(君は爆弾みたいな女の子)」という歌詞は英語じゃなきゃ恥ずかしくて歌えそうにない。英詞をうまく生かしてる。
日本でロックをやるときは日本語で歌わなければいけないとか、そういうルールがあるわけじゃないから英語で歌いたければ歌えばいいと思う。個人的には"We Rolled Again"や"I Wonder"を聴いていて楽しいけど、それよりもビートルズの偉大さを思い知った。ジョン・レノンはシガベッツのボーカルより多分歌がうまい。そしてシガベッツのオリジナルな部分がどこにあるのかが今はまだ曖昧だと思う。
こういう音楽が存在することは全然OKだと思う。今は昔のロック趣味全開だけど、きっとそのうちこの人しか歌えない2010年代の名曲を生み出すはず。THE BAWDIESやシガベッツのようなバンドがどう変わって行くのかが凄く気になる。この2組ってミーハーなところが、昔のサザンに似てる気がする。
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