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ランドマーク

前作『マジックディスク』と比べて明るくなった。『ワールド ワールド ワールド』に近い作品だと思う。ただ正直あまり好きじゃない。悪い作品ではないけど。"踵で愛を打ち鳴らせ"はアジカンの一つの到達点だと思う。だけど単純に自分は"サイレン"や"リライト"、"新世紀のラブソング"や"ソラニン"のように暗さのある曲が好きだ。そして前のアルバム『マジックディスク』のようなロックっぽさを感じなかった。"All right part2"も、事前のコンピレーションを聴いていたせいか新鮮味がなかった。

amazonのレビューに「震災と原発問題がなければ、まったく違う作品を作っていたと思う」という意見があって、僕は正直その通りだと思った。震災以降の後藤正文の発言は彼なりに真摯に考えられたものだとは思う。しかし残念ながら僕はそれに同意できなかった。でもそれは社会で生活していればよくあることだけど、このアルバムは意見が合わない人にも優しく手を差し伸べている。それが凄く嘘くさくて嫌だった。