


アニメ「氷菓」のシリーズ後半のED曲。作詞はこだまさおり。作曲は高田暁。歌は「氷菓」で声優を務める佐藤聡美と茅野愛衣。
「氷菓」は自分がハマった「けいおん!」と同じ京都アニメーションが制作ということで見始めた。ただ先に米澤穂信の原作を読んでしまったから、最初は「演出過剰だなー」とか思いながら観てた。でも10話くらいからもう完全にただの一ファンになってたと思う。きっとアニメファンじゃない人も楽しめる普遍的なアニメだと思う(事実、僕はあまりアニメを見ない)。
だけど自分の中での評価が一変したのはこのエンディング曲を聴いてから。名曲過ぎ。基本的にバンドサウンドで、大事な部分でストリングスが入る、構造的には普通のJ-POP。ボーカルの佐藤聡美と茅野愛衣も上手だと思う。でも明らかに曲を仕上げた高田暁がすごい。調べたら音楽制作会社に所属し、テレビドラマやアニメの音楽を制作している人だとわかった。
去年ハマった「けいおん!」もそうだし昔から言われていたことだけど、今はアニメ業界に職人といわれる音楽家が集っている。それはJ-POPにバンド信仰やシンガーソングライター信仰が強くなり、作曲家や作詞家の地位が脅かされたことが原因だと思う。そういう意味で清竜人が新作『MUSIC』でアニメ業界の音楽家に編曲を依頼したのも、まあ単純に好きだったこともあると思うけど、現代の音楽家として当然の選択だと思う。
プロが作った音楽は、例えそこに何の新しさがなくても楽しい。「天才っているんだなー。ごろごろいるんだなー」と思った。
「けいおん!」のライブでドラムを完コピしているのを観て個人的に大ファンになった佐藤聡美が、歌うときは律ちゃんの声になるってことがわかって楽しかった。今シリーズの千反田えるの演技は凄まじかった。どんどん良くなってた。声優さんのファンになったのははじめて。原作と人気次第だけど、第2期があるといいな。
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