
ミュージック (初回生産限定盤)
サカナクションの8枚目のシングルです。
アレンジ的には前のアルバム「DocumentLy」収録の「エンドレス」に近い曲だと思います。でも「いつだって僕らを待って/疲れた痛みや傷だって/変わらないままの夜だって/歌い続けるよ/続けるよ 」という歌詞を読む限り、「エンドレス」の頃より疲れている感じがします。あの時も歌詞がなかなか完成しなくてシングル曲を変更した経緯がある程つらそうな印象があったけど、今回はそれより危ないと思いました。別に知り合いというわけではないので余計なお世話でしかないけど、「疲れた痛みや傷」があるなら歌わなくていいです。普通に心配してしまうので。ただでさえ「ルーキー」の時に突発性難聴を発症した人なわけで。
ただ困ったことに、そういう不幸の産物を喜ぶ人がいるのも事実です。自分も「心配してしまう」とか書きながら、この曲は最高だと思いました。99年頃のラルクは「解散しそうなバンドNo.1」に選ばれるほどな危うさをふりまいていたけど、今のサカナクションは「自殺しそう」を超えて「過労死しそう」な雰囲気さえ出ています。ドラッグのようなスリルはたまらないけど、でも普通に休んで「アルクアラウンド」「アイデンティティー」のような気楽な曲を書く道を選んだ方が喜ぶ人も多いし、健康的だと思います。SMAPの「MOMENT」をセルフカバーするのもアリだし。重ね重ね余計なお世話ですが。先人たちの遺業を見ているだろうから今の時期が長く続かないことは承知だと思いますが、死んだら元も子もないので。
こういう自分を追い込むのが、日本人のロックのアイデンティティーなのかなと最近思います。過労死ロックというか。
コメント
コメント一覧 (2)
素晴らしい曲でした。
僕は今日初めてpittiさんのブログを見ましたが
なんていうか、深い人なんですね、憧れます。
これからもよろしくお願いします