_SL500_
ぼくらのフンカ祭 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

 DJホームランさんのブログでこのマンガのことを知りました。個人的にDJホームランさんとは全然守備範囲が重ならなくて、だから彼のブログを読んでいなかったらこの本を手にしなかったと思います。そこまで書いておきながらアフィリエイトには協力しなかったけど。

 青春の定義は人それぞれだと思うのですが、このマンガを読んでいたら、男友達とわけもなくつるんでいるのが青春なのかもしれないと思います。青春=恋愛、部活、バイトなど、人によって青春の捉え方が色々あると思いますが、今になって見ると僕にとって青春とは男友達との無意味な毎日のように感じます。「モテたいなー」と意味のないことをだべり、何かおもしろいことを探し、何かに対していつも腹を立てているのが青春です。冷静に考えれば、青春は基本的には退屈な毎日です。でもなんとなく良い思い出として残っているものです。そういう青春というよくわからないものをうまく描いたマンガだと思います。青春という言葉の具体的事例として教科書に載せたいほどの作品ですが、多分「青春=恋愛」と思っている人たちからは強硬に反対されてしまうと思うのですが、だからこそ自分のような青春を謳歌しなかったと思い込んでいる人間が楽しめる作品だと思いました。(★7)