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 前回のつづきで、BUGY CRAXONEの『Joyful Joyful』を今更語るの巻です。ところで少し話はズレますが好きなアルバムを好きなように語るのは傍から見るとかなり寒いんですよ。90年代にオタクが「萌え〜」と言っていたくらいの虚しさがあります。大体、音楽の好きを語ること自体野暮です。その作品を好きになったらそれで十分だし、誰かに言われて好きになるならその程度なんですよ。もちろん解釈とか考察に関してはその限りじゃない(かもしれない)けど。

 それでも音楽の「好き」を書いているのは、まあ書きたいからだし、音楽ブログでお客を集めるのは音楽メディア批判とかが多くて、その状況を覆したいという邪な気持ちもあります。そういうわけで今日も書いています。よろしくです。

 今回はアルバム3曲目の「ボクを信じて」についてです。まともな視聴音源が無かったのでiTunes Storeのアルバムのウィジェットを貼っておくので、興味がある人はそれで聴いてください。ここでは45秒しか聴けませんけど、実際に[表示]からストアに移動すると90秒聴けますよ。



 あと音楽販売サイトnauのインタビュー付きライブ映像も貼っておきます。2:56あたりからこの曲のライブ映像が見れます。



 インタビューいらないよね。nauの中の人には悪いけど。


「ボクを信じて」


 とりあえずあなたが「一番ロックらしい」と思う曲を想像してください。ど真ん中のロックです。決して三枚目なおちゃらけたロックではなく、本当にかっこいい人が、TVで目立ったりミリオンセールスのためのアレンジを施した合体ロボみたいな曲でもなく、ロックバンドのマンガの主人公が、本当に好きな人に「愛してる」とストレートに伝えるようなのを想像してください。ちなみにバラードは駄目ですよ。(一応書きますけどおちゃらけたロックも僕は好きですよ。あくまでたとえ話です)

 想像しましたか?

 まあいろいろあると思いますよ。ミッシェル?ブランキー?オアシス?リバ?レディへ?ビートルズ?くるり?エルレ?なんでもいいんですよ。それぞれ好きに想像してください。

 僕の場合、これが一番ロックらしい、ストレートな曲です。「えー違うだろ!」と怒らないでください。日本の1億人に中の1人の20代男が偶然そうなっただけの話ですから(笑)

 なんていうか、時々あるじゃないですか。あまりにピュアで透き通ってて、自分にとって宝物になってしまう曲が。決して万人を感動させる曲ではないけれど、でも自分には突き刺さって、どうしようもなく好きになってしまうけど、「好きだから」以上に理由が無いというか。そういう曲なんですよ、僕にとって。出汁の段階であまりに完成してしまって、ラードとか醤油を加えるとバランスが崩れるし、当然麺につけることも出来ないわけです。まあラーメンで例えるのは自分でもどうかと思いますけど。

どんぐりまなこ、こっちへおいで
いいことだけみればいいよ
正直者はソンなどしないし
大きくみれば愛なんだ

信じて
ボクを信じて

しっかりしたらアイシテクレル?
ふんわり焼けたケーキにみたいに?
いっぱい食べて大きくなりな
結局それが愛だから

 歌詞を読む限り、恋人、息子、家族、友達など誰にでも適用できそうな気がします。でも切実さとか必死さが本当に大切な曲と感じさせてくれるのかなあと。

 「なぜ好きなのか」をずっと考えているのですが、本当に「好きだから」以上の理由がなくて、でもどうしようもなく好きで、もはや自分の構成要素になっているんじゃないかと思うくらい聴いています。まあだからなんなんだって話なのですが。すごくピュアだから好きなのかなあ。


 もう一回だけつづきます