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★8

前作よりも断然面白かったです。

ストーリーはシンプルで、残酷な殺しの描写は抑え目で、言葉の遣り取りも少なめでした。前作が好きな人は物足りないかもしれないくらいです。それが自分にちょうど良かった。それ以上にたけしが演じる主人公・大友の冷めっぷりがたまらなく魅力的でした。大友は静かに暮らそうとしているのに周りに焚き付けられて半ば嫌々ヤクザの業界に戻って復讐劇を繰り広げます。復讐で残酷な殺しをして時折笑うけど、基本的にはやる気を出さず、仕方なく人を殺していきます。その姿が良かったです。

たけしは好きで映画監督をしているし、僕も好きでブログを書いています。だけどいつも好きでやっているかといえば決してそうではなくて、やりたくない時も多々あります。たけしはこの「アウトレンジ ビヨンド」を好きで撮ったというより、客観的に撮るべきだと思って作ったように感じました。嫌々ではないけれど、決して好きだけで撮っているわけではいない。その冷めた感じが全編にわたって貫かれていて、それがとても心地よかったです。

ヤクザ映画で安らぎを感じるとは思いませんでした。