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★6

楽しそうな大人が楽しそうなことをやってる。

トーベヤンソン・ニューヨークを知っているだろうか。グラフィックデザイナーの森敬太(guitar)を中心に、マンガ家の金子朝一(vocal)と西村ツチカ(guitar)、tofubeatsの『水星』に参加したラッパーのオノマトペ大臣(MC)、 プログラマーの玉木大地(Keyboard)、コミックナタリー編集長兼ベーシストの唐木元(Keyboard)、トラックメイカーのmochilon(Base)、そしてスカートの澤部渡(Drum)の8人組のバンドだ。

プロのミュージシャンから素人まで多彩なメンバーが揃うので、技量の差を減らすために「全員が2番目に得意なことをやる」というコンセプトを掲げている。だから普段スカートでギター/ボーカルを務める澤部はドラムを叩き、SPEEDの「Wake Me Up!」でベースを弾いた唐木元はキーボードを担当している。だからこのバンドに技術を求めるのは間違いだ。ここで鳴らされるのは、音楽を奏でることの喜びなのだ。

さすがグラフィックデザイナー、マンガ家、編集者、そしてプログラマーが集っただけあって、音楽以外の仕事が素晴らしい。西村ツチカのジャケットは最高だし、ホームページの横スクロールのデザインも素晴らしい。おそらく唐木元が書いたに違いないライナーノーツもおもしろい。音楽以外ではメンバーのスキルが遺憾なく発揮されている。そして曲のセンスもいい。ジャンル的には大人数のシティポップなのだけど、技術的に拙いから最近のインディーっぽいラフな仕上がりになっている。おそらく最初から計算していたのだと思う。ただ下手だから繰り返し聴くと正直飽きる。でもパーティ感がたまらないので、時間を置くとまた聴きたくなる。このさじ加減が絶妙すぎて少しムカつく。