Ben-Mendelsohn-and-Ryan-G-025

★5

2012年のクライム・ドラマ映画。監督はデレク・シアンフランス。

ライアン・ゴズリングとクライム映画の相性は2011年の『ドライブ』で証明済みなので楽しみにしていたのだけど、結果から言うとあまりおもしろくなかった。映像は雰囲気があったし、クライム映画にハッピーエンドを求めるのはお門違いなのはわかっているけど、でもどこに感情移入すればいいのかわからなかった。強盗をするバイク乗りや仲間を売る警官、親の愛情に飢える子供、本当の両親を知らない子供、そのみんなの気持ちがわからない。全員に対して「もうちょっと考えればいいのに」と思うだけ。

でもこの映画にハマれなかった本当の理由はエヴァ・メンデスというヒロインが全然好きじゃなかったということ。『ドライブ』ではキャリー・マリガンというカメレオン女優が最高に素敵な魅力を振りまいていたからこそ、彼女のために紛争するライアン・ゴズリングがカッコ良かったわけで。でも今作はなあ……。