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★6

銀杏BOYZの『光のなかに立っていてね』と同時発売されたライブリミックスアルバム。

『光のなかに立っていてね』が良すぎて買ったけど、こちらは僕のような人間が気軽に手を出していいものではなかった。これは過去の彼らを愛してやまない人のために、あの頃の銀杏BOYZを真空保存したアルバムだと思う。音は悪く、おそらく元々がノイズだらけにもかかわらず、さらにノイズを追加するという趣向で、正直に言うとついていけない。好き嫌いの問題ではなく、これは僕が触れていい領域の作品ではない。神聖な場所を荒らしてはいけない。

ただ、これこそが『光のなかに立っていてね』の序章なのかもしれない。一応ライブリミックスアルバムと銘打たれているけど、最後の2曲を除けば最初のライブ音源からはあまり手を加えられていないように感じた。そして最後の2曲で強引にノイズを追加し『光のなかに立っていてね』冒頭の「十七歳」に繋ぐ。そういう仕掛けがニクい。

ところで僕は2005年のライジングサンが人生における初ライブで、その場に銀杏BOYZがいたのだけど、僕はその姿を目撃せず、EARTH TENTの横に当時はまだあったプロジェクターを眺めただけで通り過ぎたことを報告しておきます。僕はあの頃、これに収録された「人間」のようにぐちゃぐちゃになる勇気がなかった。今もない。