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★6

終わりを意識してしまうシリーズだった。

思えば水曜どうでしょうは2007年以降、今までの企画の完結編と言える作品を撮り続けている。2007年にはヨーロッパ完全制覇を成し遂げ、2011年には原付日本列島制覇を達成した。そして今回のアフリカはジャングル及びコスタリカ等の動物企画の終わりを感じさせるシリーズだった。実際にライオンを、しかも大量に撮影することが出来てしまった。夜中に実際にテントの横に猛獣がいた。これ以上の結末はない。

しかし今までの原付やヨーロッパは過去最高といえる笑えるシリーズであったのに対し、アフリカ編は明らかにゆるかった。動物を実際に見つけた感動を伝えるのが難しく、メンバーも全員飽きている。そして移動が主体の企画ということでメリハリがない。おまけにドラマもない。そういう意味で難しい戦いを強いられた企画だった。

実質的な復活作となった2004以降、どうでしょうは新しい企画を打ち出せず、過去の企画の焼き直しで乗り切っている。もちろん一度は終わってしまった番組であり、それを責めても仕方がない。事実2011年まではその方法でおもしろいシリーズを作っていた。そして今回のアフリカ編も決してつまらないわけではない。ただ想像以上ではなかった。ピークを過ぎてしまった。それが少し寂しい。