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Syrup16gが2004年にリリースしたアルバム。最近よく聴いてる。
当時僕はJAPAN読み始めた頃だったわけだけど、それは表紙にラルクが登場したからで、他のバンドについてはほとんど知らなかった。だからシロップとの出会いは2008年のラストアルバムの時。
ラストアルバムはとにかくハマって、その後のラストライブの選曲を色々チェックしたものだけど、まともに聴いたのは2002年の『delayed』だけ。「Reborn」が入っていたから。でもあのアルバムは暗すぎて駄目だったのでそこで研究は一時中断。

「なんで聴いてなかったんだ?」と自分でも思うくらい、凄いアルバムだと思う。
才能が爆発しまくってて、すべての音が気持ちいい。
その上で最初の歌詞が「達成感なんているかそんなもの/俺は死ぬまで完成なんかしない」なのだから、このまま突っ走ったら死ぬくらいのテンションが続く。

ロックと歌は相容れないもののように思われているけど、本当に優れたロックはしっかり歌を歌ったところでそのロック性は1mmも揺らがないのだ。それは忌野清志郎、THE YELLOW MONEKYなど多くのレジェントたちが証明してきたことだし、今でもサカナクションが実証し続けている。2004年のこの時、それと同じことを五十嵐隆も証明していた。
歌が真ん中にあって、内省的なのにやたらポップで、それなのにJ-POPらしさが微塵もない。
歌が気持ちいい。

五十嵐さん、今、何やってるんだろ?
どの名義でもいいからライジングに来てくれないかな。