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なかなか重かった。
今までのシリーズ2作は「出会って惹かれ合う」「再会」が描かれていたけど、今回は完全に「それ以降」が描かれていたため、恋だけでは済まない話だった。要は、恋人とパートナーは別物ということだ。離婚、離婚先の子供、再婚後の子供、役割、仕事、セックス、夢がぐちゃぐちゃに混ざり合いストレスが溜まりに溜まって爆発していた。

それでも、僕にはおもしろかった。
普段言葉にできないことが言葉にできる。自分でもわからなかった本音が口に出る。相手が好きだからこそ、それを口にできるのかもしれない。一方で好きだからこそ言えないことだってある。そういう愛おしさ/醜さが現実の2割増しのテンポで次々と畳み掛けるのは、少しおしゃれなヒップホップを聴くのに似た快感があった。

ジュリー・デルピーは相変らずきれいだった。 (★7)