本当に八代亜紀は素晴らしいし、小西さんもいい仕事しています。

ジャズはスタンダードを、しかも少ししか通ってないのですが、そんな自分でもこのアルバムはとてもいいです。音数が少なく、なおかつテンポも遅いから、なおさら歌い手の力量が問われるアレンジだけど、そんな不安は微塵も感じません。終止素晴らしいです。英詞、和訳両方を交えながら歌うから、部分的にはジャズというより、渋めの昭和歌謡的なニュアンスで受け止める人もいるだろうし、実際CDをiTunesにいれたらジャンルがJazzではなくPopと表示されたけど、それでもこの素晴らしさは1mmも揺るぎません。

なんていうか演歌っぽいとか全然思いませんでした。演歌歌手なのに。インタビューを読むと、歌手の原点はクラブで歌っていたことと話しているから、元々演歌に限らずジャズや歌謡曲など、本当になんでも歌っていた人なのだと思います。

小西さんのジャズもいいですね。菊地成孔のプロデュースだと、僕の場合「？」と思いながら聴いて終わったと思います。中途半端に聴いていたPIZZICATO ONEも聴き直してみようと思いました。

長く聴けるアルバムです。全曲いいけど、今は"私は泣いています"と"再会"が特に好きです。今年のベストにいれてもいいくらいの作品だと思います。