
ライジングに行ってきました。今年は多少雨が降る時間帯もあったけど、基本的には曇り空の過ごしやすい気候だったと思います。多少暑すぎたり蒸したりしていたけど、雨で田んぼになった年に比べたら全然快適でした。
去年と比較して多少変わったのは、ボヘミアン後方の入場ゲートが増設されてセイコーマートに行きやすくなったこと、ボヘミアンとレインボーシャングリラの間の道にプロジェクトマップングで照らし出されていたこと、くらいかな。あとYahoo!の個人ブログの「ロック・フェスは幼児虐待の道具になっていないだろうか」という記事を読んで気になったからかもしれないけど、ベビーカー連れの人がいつになく多かったと思う。さすがに幼稚園未満の子供には厳しい環境なので、これは3年後くらいにRSRに限らず社会問題化しそう。
まあでもそれを除けばゴミが少なく、土地面積がだだっ広くて移動がしにくい、相変わらず過酷で楽しいフェスでした。今年はお目当てのアクトが少なかったのでボヘミアン付近で知らないアーティスト、バンドを開拓していたけど、これが大正解でした。来年もそうしたいです。

EIJI SUZUKI(Dachambo)
これは大当たり。バイオリンとパーカッション、ギターの3人編成での演奏が気持ちいい。Theatre Brookの佐藤タイジ(※先輩らしい)に薦められてソロをはじめたらRSRにも出れた、みたいなサクセスストーリーを話していた。ひたすら来用い音を鳴らしていたし、ネタを小出しするところも楽しかった。オリジナル曲の最後にユーミンの「ひこうき雲」やJanet Kayの「Lovin' you」を挟み込むところが卑怯で、だけど贅沢でよかった。インストバンド、Nabowaの山本啓のバイオリンも良かった。
斉藤有太solo×solo
奥田民生のキーボードで知られる斉藤有太のソロ。三沢またろう、佐藤帆乃佳カルテットの布陣に加えて奥田民生、Charaがゲストという大編成。そのせいかボヘミアンらしからぬ人の多さ。すごい人を集めていて、お客の反応も良かったし、斉藤有太はイケメンだったしピアノも滅茶苦茶うまかった。だけどその技術の高さが自分の曲を歌って思いを伝えるという方向ではまったく生かされていない感じがした。他人のフンドシで相撲をしている感じで伝わってこない。でも最後の曲で、お客として来ていたYO-KINGがマイクも用意されないままステージに上げられた公開処刑だけはおもしろかった。

その後の時間帯は色々チラ見したり、ご飯を食べたりしていた。踊ろうマチルダの声は宇宙みたいで鳥肌がたったけど、曲そのものは普通だった。宮沢和史はなんかかっこつけてた。奥田民生は相変わらずものすごい音を出していたけど、完熟トリオが観たかったので「さすらい」を聴く前に移動しなければ行けなかった。無念。
完熟トリオ
本当に素晴らしかった!自分はエイプリル・フールにもはっぴいえんどにもセンチメンタル・シティ・ロマンスにも何の感慨も抱かないけど、とにかく鈴木茂のギターのうまさと小坂忠の歌の凄さ。途中プロコルハルムの「青い影」とビートルズの「Come Together」のカバーを歌っていたけど、それがただのカバー大会にならないのね。うますぎて。ひたすら楽しかった。勉強不足で知らないばかりだったけど、全曲よかった。小坂忠の「日本には音楽が好きな人がこんなにたくさんいるのかと思うと本当にうれしい」のMCにぐっと来た。
1. 機関車
2. 青い影(Procol Harum cover)
3. Come Together(The Beatles cover)
4. ほうろう
5. 旅の途中
6. 砂の女
7. 花いちもんめ
8. I Believe In You
Permanents(田中和将&高野勲 from GRAPEVINE)
そして個人的にこの日一番観たかったGRAPEVINE2人組ver.ことPermanents。正直、GRAPEVINE本体ほどの音の良さを感じることはできなかったけど、GRAPEVINEの曲の独特な感じは堪能できた。阿部芙蓉美は登場しなかったけど、阿部芙蓉美の曲を歌っていたのには笑った。MCは最強だった。
リハ. La Cienega Just Smiled
1. smalltown,superhero
2. Life On Mars (David Bowie cover)
3. highway, highway (阿部芙蓉美 cover)
4. Chasing Pavements (Adele cover)
5. また始まるために
6. Sancutuary
7. それを魔法と呼ぶのなら

その後、テントに戻り休憩。遠くから佐藤タイジとうつみようこのインディーズ電力が聴こえる。相変わらず「デイドリームビリーバー」を歌っていて普通だなーって思った。色々歌っていたけど「津軽海峡冬景色」が聴こえた時は笑った。
KINGDOM☆AFROCKS
はじまった瞬間、BPMが高めの曲が一発目で地雷を踏んだと思ったんだけど、2曲目以降はかなりいい感じだった。どうも日本人がラテン音楽をやるとBPMを高めにして縦ノリに持っていく傾向があるけど、さすがに最近のバンドだけあってじわじわ盛り上げるのがうまかった。ところであのダンサーの姉ちゃん、今年のRSRでNo.1の踊り手だった。すんげえエロい。
EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX
「BRAND NEW DAY」ではじまった瞬間、音がいつもより柔らかい。こんなエゴははじめて。踊らせるのも、しっとり聴かせるのも、とんでもないレベルに達している感じがした。横綱相撲。次の日に観たスカパラとくるりもそうだったけど、ライジングの2年目、3年目以降に活躍したバンドが今、成熟期を迎えている。ミッシェルやブランキーのように臨界点を突破して散ってしまったバンドは瞬間的に強い印象を残すけど、エゴは常に伝説を更新するみたいだった。
1. BRAND NEW DAY
2. love scene
3. Do you really want to hurt me
4. Calling me
5. Bell 5 Motel
6. だるい
7. 10万年後の君へ
8. くちばしにチェリー
9. GO ACTION
サンフジンズ
本日5登板目の奥田民生(※RED STAR CAFEにも出たらしい)。遠くから見ていたので詳細はわからないけど、曲ごとにギターとベースを入れ替えていた。なんとなくだけど、民生の方がベースがうまい。後半持ち歌が無くなってカバー大会に入り、岸田が民生の「息子」を歌い、民生がくるりの「HOW TO GO」と「青い空」を歌って超盛り上がった。そして本編最後に二度目の「サンフジンズのテーマ」を歌い、そしてアンコールに三度目の「サンフジンズのテーマ」を歌った。ゆるかったけど、音は凄かった。
1. サンフジンズのテーマ
2. ふりまいて
4. 右から左
4. じょじょ
5. パン屋さん
6. 息子
7. How to go
8. 青い空
9. サンフジンズのテーマ
encore
10. サンフジンズのテーマ

こんな感じで初日は終了。予定に反してCharaとチャボ様が観れなかったのは年のせい。テントに戻って少し眠った。結構雨が降っていたけど、演奏が始まる頃には止んでいた。
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