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1. 椎名林檎「IT WAS YOU」



とんでもない曲だ。椎名林檎×バート・バカラック。2008年のライジングサンで披露された時は観ることができず、その後も音源が流出せず、リリースもなかったから話題にもならずお蔵入りになったのだと思っていた。それから5年、ようやく届いた。「ギブス」を思わせる静けさと「りんごの歌」以上のグッドメロディー。バカラックが恐ろしい。椎名林檎の歌でさえ野暮ったく感じさせるほどの美メロなのだから。それでも彼女は必死に曲の世界観を作り上げ、必死に曲に応えた。「自由へ道連れ」から1年6ヶ月、長いようで短かいような、でもやっぱり長い間待ち焦がれていたけどその甲斐あった。「カーネーション」の頃じゃまだダメだった。きっと今なのだ。今の椎名林檎はきっと凄いはず。

2. 二階堂和美「いのちの記憶」



「まどか☆マギカ 叛逆の物語」を観に行った時、予告で高畑勲の「かぐや姫の物語」の予告で映像とこの歌を聴いて不覚にも泣いてしまった。そのために行ったわけじゃないのに、メインディッシュは手つかずなのに帰りたくなった。元々いい歌を歌う人で、しかも最近はいい曲を作る人だということは知っていたけれど、こうやって日本最高レベルのタイアップが付いて、しかもきちんとタッグを組むことでここまでの名曲が生まれることはさすがに想定外だった。見くびっていた。最高の「歌」のアルバム『にじみ』から2年、僕にとっては『二階堂和美のアルバム』から7年、ようやく世間が二階堂和美を知る。あとさ、せっかくYAMAHAから出すんだからPVくらい作ってよ。