Melt-Bananaを知っているだろうか。1993年に東京で結成された現在はボーカルのYakoとギターのAgataの二人組のハードコアノイズバンド。日本、アメリカ、ヨーロッパで活動している。今回の新作『fetch』も発売前にアメリカの音楽誌「SPIN」のホームページで全曲のフル視聴が実施された。またアルバム発売に伴うツアーもアメリカで29会場で行われる。また2014年1月のMGMTの日本公演の全公演でサポートを務める。

小野島大さんのtwitterでの呟きを通して知ったのだけど、とにかく破格。POLYSICSっぽい突拍子のなさとか、9mm Parabellum Bulletやtéのような残響レコード的な斬りつけるようなギターサウンドに似ているとか色々あるけど、徹底して狂気に身を委ねたようなサウンドは他にない。その音の洪水に流される感じがたまらない。こんなの聴いたことなかった。

少年ナイフ、ギターウルフ、POLYSICSなど海外で評価される日本のバンドのように、徹底的に突き抜けている。歌詞の解釈とかそういう次元で戦っていない。徹底的にサウンドを磨いていて、そういうところで日本語とか日本人っぽさ以外のもので勝負できるのだと思う。Melt-Bananaも基本的にそういうバンドだと思う。