ozawa

ようやく聴けた。小沢健二が2010年に行ったツアー「ひふみよ」のライブアルバム。
通常盤がリリースされたおかげでようやく聴くことができた。15000円で販売された時はさすがに手が出なかったけど、通常盤なら大丈夫。ごくあたりまえに小沢健二の音楽が聴けることがたまらなくうれしい。

というのも、僕は「ひふみよ」の時に躊躇してしまったからなのね。
2010年当時、もちろん僕はいちリスナーとして『LIFE』を後から聴いていたし、好きな曲もあった。そしてできることならライブを観たいと思っていた。
しかしあの「ひふみよ」というツアーは、僕のようなにわかファンが気軽に行ける場所ではない。きっと次の機会がある。そんなふうに考えていたのだけど、まさかその後フェスには参戦せず、ツアーもせず、アルバムはおろかシングルさえ出ないような事態になるとは。いくらなんでも寡作すぎるよ!

だからあの時の熱狂の、そのほんの一部でも追体験できるのが本当にうれしい。「笑っていいとも!」でタモリに歌を捧げることがテレビでお茶の間に流れ、そしてこうやってライブアルバムがCD屋さんで売られている。
もう3ヶ月も過ぎちゃったけど、2014年は幸先いいね!

「ぼくらが旅に出る理由」の歓声がすごい。確かこのタイミングでライトが点いたんだよね。客席の興奮が伝わってくる。「今夜はブギーバック」のイントロで泣きそうになる。スチャダラパーが出てきて涙があふれた。

ようやく小沢健二が僕らの前に戻ってきてた。レジェンドなんて扱いは似合わない。小沢健二の音楽は街中で普通に鳴っていてほしい。(★8)