今は亡きトニー・スコットと言うと、やはりヒット作で言うと「トップガン」が有名だけど、映画ファン的には「エネミー・オブ・アメリカ」や「スパイゲーム」、それから近年デンゼル・ワシントンの作品を撮る監督して知られていたと思う。大袈裟なヒット作は作らないけど、しっかり観ると興奮必至の映画を撮り続ける職人だった。アーティステックな弟リドリー・スコットと職人肌のトニー・スコット、その兄弟の製作会社が贈る、トニー・スコット感満載の映画を作ったのは主演のブリット・マーリング。
環境テロを描いた映画として語るべきネタは他にもあるかもしれないけど、個人的にはトニー・スコットっぽさに痺れた。物語を広げすぎず、予算をかけ過ぎず、美しい映像を撮り、そして物語の先が読めない。おもしろかった。ヒットしなかったから次があるかわからないけど。でもあってほしいな。(★7)
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